2006年2月 7日 (火)

沙南ちゃんちのごはん

昨日が原稿の締切だったりしたので、
ばたばたしていたのだけど、
今日は割れちゃってどうにもならないで、
でもネイルサロンでリペアをする暇もなく、
そのままにしていたところをようやく直してもらう。
冬は乾燥するから爪割れたりいろいろなんですよね。

なんだかんだで結構時間を食ってしまって、
終わった頃には夕方。
旦那さんと荻窪駅前の立ち飲み、
金魚で待ち合わせ。

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まずはビールを1杯のんで一息。
今日の夕飯どうしようか、なんていいながら、
少しだけつまむ。

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名物のラムのユッケと、
自家製のコンビーフ、小海老のオリーブオイル煮。
マンサニージャを飲みながらさっとつまんで、
ゆっくり出来そうな場所に移動する。

移動した先は、新高円寺駅近くの、
VINATEX CAFE。
たまたま知り合った沙南ちゃんという、
ベトナムのハーフの女の子が、
ベトナム人のお母さんと最近始めたカフェ。
ベトナム料理といろんなビールがかなり揃ってます。

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お店のインテリアは沙南ちゃんが決めたらしい。
バッチャン焼のテーブルとか、全部家具もベトナムで買ったんだとか。
私たちが座ったテーブルも、
ガラスの天板を覗くと下にランプが入っていたりして可愛い。

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コースターも手製なんだね。
ちょっと写真が黄色っぽいのは照明のせいです。
補正したんだけどきれいに出来なかったので、
そのままの雰囲気で。

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まずは333を1本。グラスはなしで。
グラスがいるか聞いてくれるのも、ちょっと嬉しい。

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何がお薦めか訊いて、一番良く出るという、
牛筋の煮込みを頼む。
あっさりめの優しい味。

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それと、うちしか多分ないんじゃないか、ということで、
海老すり身のせトースト。
カリカリとクリスピーで美味しい。
野菜がたっぷり添えられているのも嬉しいところ。

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それと、美味しそうだったので頼んだちまきセット。
揚げ春巻きがすごく美味しい。
今度は揚げ春巻きだけ頼もうかなと思うくらい。

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ちまきセットといっしょに、良かったらと言って出してくれたのは、
ベトナムのお漬物。
まだつけたばかりだけど、と言っていたけれど。
ちょっとぴりっと辛くていい感じ。
なんかこの店、結構年輩のお客さんも多いらしく、
そのお客さんの中に「世界のお漬物で酒を呑む」という人がいるそうで、
(なんか素敵だよね)
それでつけ始めたんだって話してた。

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なんとなく生春巻きなんか頼んでみる。
かたくなく、柔らかすぎない巻き方で、
味噌を使ったたれが、普通のものと別に出てくるんだけど、
これがとても美味しい。
これは、沙南ちゃんの家のレシピなんだそうだ。
生春巻きって家で食べるんだー、ってきいたら、
「ふつうにひとり5本位ずつ食べますよ」とのこと。

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最後にフォー。
出している料理は、お母さんが普段家で作ってくれる、
いわば「沙南ちゃんちのごはん」。
でもそれが、家庭的な温かさがあって、優しい感じで美味しい。
すぐにアジアのバックパッカーな友達に教えたら遊びに行って、
結構向こうでしかお目にかからないような料理を作ってもらったりして、
それも好評だったみたい。
ネップモイも飲めます。あれ、美味しいよね。

お腹が一杯になったところでまた移動。
あんまりお酒を飲まなかったからなんだけど。

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行き着いたのはボジョレー村。
店に入って席について、最初の話題は、
ドニ・モルテがライフルで自殺した話。
まだ若いのにね。
デキャンターのニュースアラートで流れてきたときびっくりしたけど。
飲んだワインはドニ・モルテとは全く関係なかったりしますが(笑)。

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あれだけ食べたのに、さらにドフィノワなんか頼んでしまう。
ここの美味しいんだよね。なのでつい。

今日は隣の席に、すごく素敵な方がいらっしゃって、
その方とのワイン談義がとても楽しかった。
生前の麻井宇介さんを思わせる風貌の、白髪の素敵なおじさまでした。
小難しいことを言うんじゃなく、
偏っていない人って言うのはなかなかいないなといつも思うけれど、
こういう人に出会えると楽しいですね。

そんなわけで、ちょっと飲みすぎちゃった夜。

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2005年11月17日 (木)

お祭り好き

なんだかね、そわそわするんです。
それはボジョレー・ヌーヴォー解禁だから、というのもあるけれど。
でも、一番大きいのは、私の育った環境の影響かも知れない。

うちは祖母のそのまた祖母とかよりずーっと前から母の代まで、
うちは浅草の田原町に居を構えていたらしく、
私はいわゆる「ちゃきちゃきの江戸っ子」というやつです。
母方の実家はもともと昔、庄屋さんだったそうで、
かなりお金持ちだったようなのですが、
根岸に住む祖母のおじさんが莫大な借金を作り、
保証人をしていた祖母の実家は、そのカタに土地を根こそぎ取られたんだとか。
なので、家訓は「保証人にはなるな」です(笑)。
祖母の頃まではかなり裕福だったらしいですが、
今や至って普通のお家です。庄屋さんの面影もありませんよ(笑)。

そういう家に生まれ育ったこともあってか、
年中行事はかかさずやるし、お祭り好きなんですね。
例えば、初物をいち早く食べるとか、
土曜の丑の日は必ずうなぎを食べるとか。
これは江戸の習慣なのか、我が家だけなのかわかりませんが、
年末になると新年のために、
下着やパジャマ、歯ブラシといった毎日使う身の回りのもの一式を、
全て新しく買い換える、ということもしていました。
私が大人になってから、そういうことをずいぶんさぼっているけれど、
子供の頃から染みついているそうしたことが必ず意識のどこかにあって、
初物を見つければ「買おうかなあ」と思ったり、
丑の日にはうなぎやさんに行かなきゃいけない気になったり、
年末に「下着買わないと行けないな」とか思ったりしちゃうんですね(笑)。

だからボジョレー・ヌーヴォーの解禁日というのは、
大人になってからの私の「年中行事」のひとつであり、
「初物買い」のひとつでもあるんですよね。
なんか、飲まないと落ち着かないんですよ。
それも、解禁日に。
航空便が高いからって船便を待つなんて、私にとっては無粋もいいところで、
安ければ何でもいいって訳じゃないし、
「お祭りに参加できてなんぼ」だったりするので、
高かろうと何だろうと飲みに行くなり買いに行くなりするわけです。
初物の野菜や果物、魚を買うときに、高くても買っちゃうのと同じ。
江戸っ子は初物に御利益があると信じて疑わないのです。

ああ、前置きが長いですね。
ボジョレー・ヌーヴォーの話だった。

それで、今日はボジョレー・ヌーヴォーを飲みに行こうということになったのだけど、
馴染みの店で必ずしも置いているとは限らないので、
あちこち連絡を取ってから高円寺に出かける。
ワインバーだからまずは腹ごしらえをしてから行こうかと言うことになり、
今日もチョップスティックでごはんを食べることにする。
ベトナム料理ってことは、フランスに占領されてたから、フランスつながり。
そしたら旦那さんは「俺さっきギネス飲んできたから100年戦争からだ」と笑ってました。

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カウンターに座ってまずはハノイを頼み、
豚の角煮と、パパイヤと蒸し鶏のサラダ。
サラダ、タイ料理のソムタムみたいに辛くないから、
青いパパイヤの香りや味が優しくて美味しいね。

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それと、鶏の唐揚げを頼んだのだけど、初めて知ったことが。
ベトナムでは揚げたコブミカンの葉と一緒に唐揚げを食べるんだって。
奥に添えられたレモンの上にちらっと揚げたのが載せてあるのが見えるかな。
これ、一緒に食べるとすごく爽やかで美味しい。
生のものを買ってきて真似したり、いろいろと工夫してみたいなあと思ったり。

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最後に海南チキンライスと豆乳のフォー。
いつもフォーを食べているから、チキンライスを食べたのは初めて。
ごはんがぱらっとしていて美味しいです。
最後に蓮茶をちょっぴりいただいて、ボジョレー村に移動。

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想像通りというか、ここのハウスワインが、
トロワグロのコート・ロアネーズということもあるので、
ヌーヴォーはトロワグロのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー。
アメリカンチェリーみたいなしっかりと濃い色をしてて、
ちょっとガスっぽいフレッシュな口当たり。
マセラシオンカルボニークのワイン独得の、
若い苺やバナナのような香りがふわーんと広がります。

お祭りだから1杯飲もう、というお客さんは私たちだけじゃなくて、
店にいるみんなも同じ。
ひとりで来たお客さんもみんな、1杯だけ必ず飲んでますね。
マスターと3人でボトルを1本空けて、
その後つなぎみたいな感じで、ル・オーメドック・ジスクールが間に入って、
その後、コート・ロアネーズの2003年。
ジスクールはヴィンテージ忘れちゃった。

ヌーヴォーを飲んだあとだからなのかな、
コート・ロアネーズがすごく美味しく感じた。
……ってヌーヴォーに悪いけど(笑)。
苺やラズベリーのジャムみたいな香りと味わい。
適度な酸味と凝縮した果実味。
飲み比べるとやっぱり違うよなあと思うことしきり。

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その後も「いいから黙って俺の酒を飲め」状態が続き、
ジャン・リュック・ジョワイヨのブルゴーニュ・ルージュ2002年を飲む。
もう、ワインでお腹一杯。
なんとか退散させていただく。
でも楽しかった。いろんな人と話が出来たりして。
こういうお祭りの日は、気兼ねなくいろんな人と話ができるのも楽しいし、
同じワインを飲んでいるから、みんなでわいわい盛り上がれる。
年に1度くらいこういうことがあったっていいよなあと思うのです。
よく「高いのにおいしくないから」という人、いますけど、
今年の収穫のお祝いでもあるし、
せっかくのお祭りなんだから無粋なことは言わずに、
とりあえず参加してみるって言うの、悪くないと思うんだけどなあと、
昔から思っているのは、きっと私だけじゃないよね?

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