今日は、主任に誘われて、みんなで食事に行ってきました。
場所は白金のロンフウフォン。
予約が取れないので有名な店ではありますが、
たまたま主任が予約を取ることが出来たらしく、
私と主任、ワイン友達のお姉さま、某料理雑誌の元副編集長Iさんとの4人で、
テーブルを囲みました。
というのも、今回主任がここを予約したのは、
彼の誕生日が翌日の2日ということだったらしく、
要は「祝ってくれ」ってことなんでしょうかね(笑)。
でも、たまたま集まった私も、友達も、誕生日が比較的近く、
ちょうどいい誕生日会みたいな感じになりました。
まずはロンフウフォンに行く前に、
ヘルムズデールでよなよなペールエールを引っかけつつ待ち合わせ。
よなよなのペールエール、やわらかくて香りがいいのが好き。
スタッフから、今月送られていなかった新聞をいただく。
三越の英国展、今年は札幌とかも行くんだって。
楽しそうだから遊びに行きたいなあ。
ちゃんとよなよなエールも飲めるみたいですよ。
飲んでいるうちみんながぱらぱらと集まってきて、
飲み終わる頃に丁度いい時間になったので移動。
白金の街は、小さな魅力的な店が多いから誘惑が多い。
行きたいところが多すぎちゃって、目移りしちゃうけれど、
今日は中国料理ですよ。はい。
マンションの1室にある、カラオケスナックを居抜きで使ったような内装の店内では、
家族連れの方や、女性のグループがすでに食事をしていました。
きらきらと光るシャンデリアや、テーブルのすぐ横に置かれた茶道具、
さりげなく冷蔵庫から出てくるグラスワイン。
黒板に書かれたメニュー。
気取りがないけれど、なにか面白いものが次から次へと出てきそうな、
びっくり箱みたいなものとでも申しましょうか。
まずはグラスでボジョレー・ブランを飲みながら、黒板に書かれたメニューを見る。
どれを食べようか、みんなで相談してみるけれど、
魅力的な料理が多すぎて結局決められず、8皿のおまかせにすることにした。
ちょっと蒸し暑い部屋の中で飲む、よく冷えたボジョレー・ブランは、
秋の始めに飲むにはぴったりの爽やかさ。
ブルゴーニュの南の白は、はっきりとした酸が心地いいですね。
程なくしてテーブルには、アスパラガスとマコモ筍の和え物が出される。
お味噌がほんのり香る、ぴりっと辛い味。
食欲も出るし、お酒も進む。
アスパラガスの茹で方が面白くて、細いアスパラを1本まるまるくたっと茹でてある。
丁度、韓国料理のナムルに出てくるわらびみたいに。
マコモ筍はアスパラと合わせて細切りにしてこれもくたっと茹でてある。
ああ、こういう方法もあるんだなあと感心してしまう。
今度細いアスパラを見つけたら真似してみたいと思った茹で方。
お酒をどうするか考える。
すかさず主任が「安くて美味しいの」という大胆不敵なお願いをする。
ワインリストを見ることはないのか、おい(笑)。
そんな風に思う私をよそに、あっという間に並べられた白から赤までのワイン。
どうしたってこれを選んでよ、という感じの並びというか、
選ばずにはいられないチョイスでした。
最初にハーフボトルのモーゼルのリースリング、
次に77年のジュヴレ・シャンベルタン。
魅力的なニューワールドも並んでいたけど、断然この2種類が美味しそうだった。
赤は、79年のバルバレスコとどっちにするかかなり悩みましたけど、
たぶん、ジュヴレはかなり酸が高いというので、
いいバランスで飲めるのは今だけなんだろうな、という気がしたので、
みんなで話し合ってこちらに決定。
写真、ブレブレですね。白の方は主任が撮ったんですが、酔ってたんでしょうか。
銘柄が読めないじゃないすか(笑)。
リースリングを飲みながらいただく辛い和え物はとても美味しくて、
ワインもするするとおさまっていく。
爽やかな酸とみずみずしい香りが心地いい。
2皿目は翠王と茗荷の炒め物。
翠王っていうのは、さつまいもの葉だそうです。
噛んでいると、ほんのりとさつまいもの香りがする。
やわらかな味に茗荷の香りがきいてます。
芋類の葉っぱは、じゃがいもなんか毒があるって言うけど、
天ぷらにして食べたりすると美味しいんだよね。
若芽はやわらかくて香りも強いし、美味しいです。
ここで白ワインを飲みきって、次の赤ワインへ。
ブルゴーニュグラスが出てきたので、
すかさずグラスを小さくしてくれるようにお願いする。
「そのほうがいいと思います」って笑われたけど(笑)。
じっくり味や香りを楽しみたいのよ。
儚げな古酒は、大きなグラスじゃあっという間にさよならが来そうで、
私はゆっくりと小さなグラスで楽しむのが好きなのです。
いい感じに枯れたきれいなレンガ色をしていて、枯葉の香りがする。
ほんのりとした紅茶の香りとか、熟成香に思わず顔がほころんじゃう。
かなり酸が出ているけど、これが料理と合うだろうなあと言う予感。
「ワインって枯れちゃうと水になっちゃうんですよ、最終的には」
という話をしたら同席していた方々に驚かれた。
「そうですね、梅干しの汁みたいになりますね」と盛田さん。
そんな話で盛り上がる横で、主任がぽつり、
「俺には縁のない世界だ。梅干し嫌いだし。」
天敵である梅干しの汁なんて飲めないんだろうが、ワインだったら飲むんだろうな。
あ、写真撮り忘れてるけど、ここでもう一皿食べてます。
みずの実を使った料理。食感が楽しかった。
あんが美味しくて、行儀悪くすすらせていただいたような気が(笑)。
ワインを楽しみながら次のお皿を。
ツルムラサキの花と黄ニラの炒め物。これも食べかけを慌てて撮影。
いつも写真撮るの忘れちゃうんだよなあ。
ツルムラサキの花って初めて食べたけど、
やっぱり葉の方と同じねっとり感がある。
黄ニラも、ちょっととろんとしたあんのかかった炒め物にするのもいいんだなあ。
うちの近所、常に黄ニラが安く買えるのだけど、
使い切る自信がなくて毎回買うのを躊躇することが多かった。
花ニラとか、何か別の素材とこういう炒め物にするのもいいかも。
そのお皿が下がって、大きなオーバル皿に盛りつけられた次の料理が出てくる。
かわはぎと坊ちゃんかぼちゃの炒め物。
かわはぎ自体が、相当大きなかわはぎで、
釣り好きで魚に詳しい主任も、こんな大きいのは初めてみたとのこと。
友達のTさんちは実家が元魚屋さんなのだけど、
やはりこんなに身が厚くて大きいのは初めてだとびっくりしてました。
坊ちゃんかぼちゃは小さな甘味の強いかぼちゃ。
最近は八百屋さんとかでも見かけますね。
以前出始めの頃買ったことがあるけど、詰め物をして蒸したりして食べた記憶が。
甘味が強くて小さいから、家族の少ないお家でお料理するにはちょうどいいと思う。
かわはぎの香りとかぼちゃの甘味がすごくよく絡んでとても美味しい。
取り分けられてお皿の上に残った骨に、ちょっとばかり残っている魚を、
Tさんと私でつつく。
だって、骨の周りって美味しいじゃない。残すのもったいないもん。
綺麗にかわはぎを平らげた頃、ワインもなくなる。
料理はおそばを含めてあと2品。あらどうしましょ。
盛田さんと相談して、紹興酒を飲むことに決定。
それで繋いで、おそばの時に中国茶をいただこうかということに。
甕出しの紹興酒を小さなグラスに1杯。
それと飲み比べてみてください、と、木戸泉の古酒を1杯。
Iさん「私日本酒の古酒大好きなんですよー!」とすごく嬉しそう。
方向性は全く違うけど、どちらもすごく美味しい。
木戸泉の古酒は、なんていうんだろう、
上品なシェリーを飲んでいるみたいな感じなのだけれど、透き通っていて美しい。
紹興酒の、いい意味での雑味やほんのりした酸味や甘味も素敵。
お肉は意外なことに、酢豚が出てきました。
でもこれがすごく美味しかった。
黒酢の程良い甘さと酸味、お肉の香りと食感。
これだけ山盛り食べたいと思うくらい美味しかった。
またこれが、お酒と合うんだなあ。
お肉を食べ終わると当然、あんの部分が残るわけですが、
「これ、食べたい。なめたいなあ。」と、
おそるおそる、指でお皿からあんを掬い取って口に運ぶ。うまい。
「あー、すすりたいよう。」というと、
「すするの、これで今日3回目ですよ」とIさん。
ごめんなさい、行儀悪くて。
見かねた主任が「あのー、盛田さんすみません、スプーンください。」
小さなスプーンで根こそぎ食べさせていただきました。ごちそうさまです。
お酒を飲み終えて、お茶を出してもらうことになる。
私はカフェインが苦手で、飲むと情緒障害をきたしてしまうので、
(眠れなくなるのはもちろん、あからさまに不機嫌になったり、
ひどくなると泣いて倒れ、意識をなくしたりします)
カフェインのないお茶がないかおそるおそる盛田さんに訊いてみると、
やはりうーん、と唸られてしまう。
「あのー、菊茶なんかはないですか?」と聞くも、
「あ、ローホートイに持っていっちゃった……」と玉砕。
ここは覚悟を決めて、普通に美味しいお茶をいただくことに決定。
最初に出てきたのは烏龍茶。茶葉を沈めたままこうやって飲むのは、
上海のロンジン茶の飲み方と一緒だね。
でも香りが良くて美味しい。お湯を差しながらゆっくりと飲みたいなあ。
カフェインはだめなのに、味や香りは大好き。
だからお茶には詳しくないのだけど、覚悟を決めて飲むのは楽しい。
また写真を撮るのを忘れたのだけれど、
最後に出てきたおそばはなめこがたっぷりと使われたもの。
なめこのねっとり感が細いおそばに絡まってうまいのなんの。
これは真似したいねと口々に話す。
お茶は新しいお茶が出てくる。台湾の烏龍茶。
明らかに茶葉の色が違う。こっちは緑色。
可愛らしい茶托に器が乗せられて出てくる。
こっちの方がぐっと甘味が強くなる。
最後にスープが出てくる。トマトのスープ。冷製です。
とろんとした、トマトを寄せたようなスープで、
少し酢と砂糖を使っているのかな。食後に食べる爽やかな味のスープ。
あー、美味しかったねえ、といいながら、お茶を飲み、
最後に出てきた美味しい杏仁豆腐をいただいていると、
最後のお茶が出てくる。
苦丁茶というお茶だそうで、茶外茶と呼ばれるもの。
言ってみればハーブティーのような存在だそうで、
食後に消化を促す働きがあるようです。
甘味のあとに苦味がじわっと残るのだけど、
体にいい物飲んでます、って感じ。
サイトでも通販しているみたいですよ。
こんなにも大満足の食事だったのに、お会計は思いの外安かった。
「ワイン、安くて美味しいの」が効いたんだろうか(笑)。
予約が取れないっていうのも頷けるし、
中国料理でこんなにいろんなお野菜をたくさん頂けるとも想像してなかった。
また来たいけど、予約とるの大変なんだろうなあ。
毎月1日に翌月の予約をまとめて取るそうで、
すぐに予約が一杯になってしまうそうです。
サイトもリンクしておきますか。
ロンフウフォン
お店で出してる美味しい茶葉も買えますよ。
最近のコメント